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YouTuberの紹介する「良いIT企業」は一面的って話。

IT系YouTuberの紹介する良いIT企業は偏っている

最近、IT系YouTuberが増えてきて、IT企業に就職・転職したい人達に向けて、「いいIT企業の選び方とは?」なんていう動画がたくさんあったりするわけですが、

そのほとんどは、「良いIT企業=自分の市場価値を高めることができる」という前提に立っているように思います。

しかし、「労働者の市場価値を高めることができる」のが良いIT企業かというと、IT企業を志す全員にとってそうではない、と思うわけです。

良いIT企業の尺度は人によって違うという当然の話

転職や独立前提ならば、自分の市場価値を高めることができる企業に就職するべきです。

しかし、IT企業で働く目的は、当然ながら「転職や独立をするため」だけではありません。

  • ITの技術を通していっぱいお金を得たい!
  • 良いプロダクトを生み出して世の中に貢献したい!
  • 自分の居場所を得たい!
  • IT企業の自由なワークスタイルの下働きたい!

などなど、働く目的は様々であるはずです。

働く目的が自分の市場価値を高めることではない人にとっては、IT系YouTuberのおすすめする企業を選んでもギャップを感じてしまうのではないでしょうか。

IT系YouTuberは独立している人が多い

いわずもがな、IT系YouTuberは独立している人が多いわけです。

だから、YouTuberの紹介するIT企業選びの軸が、「独立する時に役に立つかどうか」=「自分の市場価値を高めることができるかどうか」となってしまうのはしょうがないことだと思います。

YouTubeを通して情報発信するのも、自分の市場価値を高めるために行っているのだろうと思いますし。

一方で、安定した大手のIT企業に長く勤めている人が、わざわざYouTubeに動画を投稿することは、ゼロではないでしょうが、あまりありません。

IT業界で働いている人のうち、YouTubeで動画投稿している人の割合はほんのわずかなので、YouTubeで紹介されている「良いIT企業」は、IT企業で働く人皆が共感できるものではなく、一般論でもありません。

将来的な独立や転職を目的として就職するなら良いとしても、そうではない人がIT系YouTuberの勧められるがままに企業選びをしてしまうと、不幸な結果が待っているように思えてなりません。

自分にとって良いIT企業をどう選ぶのか?

自分にとって良いIT企業を探すためには、ITの企業に入った先にある「目的」をよく考えなくてはならないと思います

あなたなら、この2つの企業、どちらに就職したいですか?

  • 超絶ブラックで給料も低いが、市場価値を高められる企業
  • ホワイトだが、市場価値を高められない企業

極端な2択ですが、私はどっちで働きたいか、と聞かれると圧倒的後者です。

皆さんはどうでしょうか。自分の市場価値を高めることだけに重きを置くと、前者になってしまいますけど、本当に大丈夫ですか?

ITの企業に入って結局何がしたいの?

当たり前ですが、IT企業に入ることは目的ではなく、目的達成のための手段に過ぎません。

  • ITの企業に入って、世の中に役立つプロダクトを生み出したい
  • 自分の好きな技術分野を使っているIT企業に入って、仕事を通して技術を学んでいきたい
  • ITの企業に入って、自由なワークスタイルで収入を得たい

などなど、IT企業に入った先には、何らかの「目的」があるはずです。

自分にとっての良いIT企業は、ITの企業に入った先にある目的にコミットできる企業、であって、YouTuberのおすすめする企業ではありません。

最初は苦労してでも自分の技術力を高めて、キャリアをステップアップさせていきたい人が選ぶ企業と、ITの技術を通して世の中に貢献したい人が選ぶべき企業と、ITの技術を通して収入を得たいだけの人が選ぶべき企業は当然違います。

IT企業に入りたいと思った動機を整理するべき

「IT企業に入りたい!」という人が増えているのは良いことだと思いますが、「なぜIT企業に入りたいのか」を整理できていない人が、(あくまで私の肌感覚ではありますが)多い気がしています。

Twitterなどを見ていると、技術を身に着けることが目的になってしまったり、IT企業に入ることが目的になってしまっている人が散見されます。

私自身も駆け出しの身なので偉そうに言える立場ではないですが、IT系のインフルエンサーやYouTuberの言っていることを盲目的に実行しているようでは、苦労こそあれ、自分の内なる本当の目的を達成できずに終わってしまうのではないでしょうか